大雨・台風の時にトイレの水がボコボコ逆流する原因と対策法を解説

天気大荒れ

「大雨や台風でトイレの水が逆流するのを対策したい」と悩んでいませんか。

日本の多くのエリアでは、大雨が降ることによって下水道のパイプが一杯になり、その水がトイレや浴槽などの排水口から逆流してしまうトラブルが多く発生します。

排水口からの逆流は、汚水の吹き出しや浸水にもつながるので、すぐにでも対策しておきたいものです。

では、このような逆流が発生したとき、どのように対処したらよいのでしょうか。

本記事では、大雨・台風のときにトイレの水がボコボコ逆流する原因と、その対策法を解説していきます。

今のうちに対策法をチェックして、大雨や台風時に備えられるようにしましょう。

大雨・台風の時にトイレの水がボコボコと逆流する原因

引用:https://www.kumamoto-waterworks.jp/waterworks_article/18020/

大雨・台風のときに、トイレの水はなぜボコボコするのでしょうか。それは、下水道の仕組みに理由があります。

トイレやキッチンから出た生活排水が行き着く先は、下水道です。この下水道ですが、エリアによっては、雨水と生活排水が一緒のパイプを流れて処理される「合流式」と呼ばれる排除方法が採用されています。

「合流式」により雨水と生活排水が同じパイプを流れるということは、雨が降ったときは、そのパイプに水がたまりやすくなるということです。

つまり、大雨が降るとパイプが一杯になる可能性が高まり、トイレやキッチンからの生活排水が流れにくくなってしまいます。

大雨・台風のときにトイレの水がボコボコと逆流するのは、排水管の先にある下水パイプが雨水によって一杯になっているのが理由なのです。

つまり、雨がおさまって排水管の水が外に流れていかない限り、トイレの逆流がおさまることはありません。

トイレの水がボコボコと逆流してきたら、雨がおさまるまで対策を打つ必要があります。

大雨・台風のトイレ逆流対策

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下水道で合流式の処理方法が採用されているエリアは、大雨・台風時にトイレが逆流してしまうトラブルが発生してしまいます。トイレが逆流すると浸水する恐れもあるので、できるだけ早く逆流を収めたいものです。

ここでは、すぐにできる大雨・台風のトイレ逆流対策を紹介します。

水のうを使う方法

大雨や台風でトイレが逆流しているときは、水をどれだけ汲んでも収まらないことがあります。そのような場合は、溢れてくる水をせき止めるか、別な方向へ誘導するしかありません。

そのような場合に、簡単にできるトイレ逆流対策が、「水のう」の利用です。水のうとは、ビニール袋に水をいれたもので、工事現場や土砂崩れで使う「土のう」のような役割があります。

作り方も簡単で、高いお金もかかりません。次項で、水のうの作り方と設置場所を解説します。

水のうの作り方と設置場所

トイレ逆流対策に有効な「水のう」の作り方と、設置場所を確認しておきましょう。ビニール袋と水さえあれば、誰でもすぐに作れます。

【水のうの作り方】水のうの作り方は簡単で、ビニール袋に水を入れるだけです。ビニール袋は、40~45ℓ程度の大きめの袋を用意しましょう。用意したビニール袋を2重から3重に重ね、そこに袋の半分程度の水をいれます。

水を入れたら、口をきつく縛って水のうの完成です。

トイレの逆流であれば、作った水のうを便器の中に入れておくだけで、逆流防止の効果があります。
ちなみに、大雨や台風でトイレが逆流する状況であれば、浴槽や洗濯機の排水口などから水が逆流することもあるかもしれません。
大雨や台風でトイレが逆流しているときは、水のうを複数作り、浴槽や洗濯機の排水口にも水のうを置いておきましょう。

また、玄関に敷き詰めて置けば、土のうの役割も果たしてくれます。もしものときのために、大きめのビニール袋を十数枚用意しておくと安心です。

大雨でトイレの水が溢れない場合でも使用は控える

ペーパー
下水道で合流式の排除方法を採用しているエリアは、大雨や台風のときにトイレが逆流する恐れがあります。そのため、大雨のときはトイレの水があふれていなくても、使用は控えるようにしましょう。

油断してトイレを使ってしまうと、外のパイプが一杯になったときに汚物と一緒にトイレの水が溢れてくる恐れがあります。

大雨や台風などでトイレが逆流する可能性があるときは、天候回復まで待つのが安全です。

もし用を足したいときは、

  • 簡易トイレを使う
  • 外出できる場合は公共施設などのトイレを借りる

などの方法をおすすめします。

水漏れを放置してしまった場合の水道料金はこちらで解説しています。

大雨や台風は多くの場合、半日~1日で過ぎ去ります。落ち着いて対処をして、被害を最小限に抑えましょう。

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